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駆除するのではなく忌避へ、動物との共存を考える
ハト飛来防止や野良猫の忌避剤など、次々とヒット商品を送り出すエビオス株式会社。
会社の前身は、害虫駆除などを主業務として昭和63年に設立された(有)広島県環境サービスです。代表取締役の中本友若さんは業界内の価格競争が激しくなる中深刻化していたハト被害の問題に着目。ハトの生態や性質を約1年研究し平成14年「ハートジェルJを誕生させました。ハトは脚にベトベトしたものが付着するのを嫌い、汚れるとクチバシで取ろうとします。「ハートジェル」はこの性質を利用した忌避剤。主成分は食用植物油のジェルで、ハトが嫌う唐辛子エキスなどの天然成分を混ぜ込んでいます。塗布するだけ、高温や雨で流れない、1年以上は効果が持続するなど、さまざまなメリットを備えます。この製品は、(財)ひろしま産業振興構機構のビジネスプラン発表で注目を集め、現在では全国38社の代理店を通して企業や公共機関環境などで採用されています。
さらに高いニーズを受け、平成13年にはネコ用の忌避ジェル「野良猫シャント」を開発。ネコは警戒心が強く、実験が難しかったため全国でモニターを募集し、反響を確かめました。ネコが嫌うハーブエキスなどを混ぜ込んだ食用植物油がベースで、粘着性やにおい、味などによる複合的な忌進効果が得られます。
「世界に出せる自社製品を、いつか開発したいと思っていたんですよ」と中本さん。両商品はEPA(米国環境保護局)へ登録を済ませ、商社を通してアメリカでの販売の準備がすすんでいます。動物を傷つけずに遠ざける思いやりと、住み良い住環境を真剣に考える総合メーカーです。
■お問い合わせ:エビオス株式会社 〒731‐5123 広島市佐伯区五日市中央3‐3‐10
FAX082(924)6872 ホームベージ http:ebios.co.jp E-mail info@ebios.co.jp
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